2016年06月20日

中井貴一が“いばらの道”を選んだ理由とは?

中井貴一が“いばらの道”を選んだ理由とは?

「役者がやるべきなのは、言葉の奥にある感情や魂を伝えることであって、言葉の意味を伝えることではないと思う。僕が芝居をやるとき一番大事にしていないのが、実は“台詞”なんです。言葉は、それで人を騙すことも、言いくるめることもできるものでしょう? だから僕は、常に言葉を疑うようにしています」

 中井貴一さんが役者になったばかりの頃は、学生時代の友人に会うたび、「あんな膨大な量の台詞を覚えて、すげぇよな」と驚かれた。が、35年のキャリアを経た今も、「台詞を覚えて、すごい」と感心されることがあるそうだ。

「でもそれは、ベテランの料理人が“ネギのみじん切りがすごく速くて細かいですね”って褒められているようなもので(笑)。当たり前にできるからプロなんです。台詞の奥にある“心”をちゃんと伝えられなきゃ、一人前とは言えないですよね」

 20代最後の年、手塚治虫の漫画を舞台化した「陽だまりの樹」で、初舞台を踏んだ。そのとき、約40公演、毎日舞台に足を運ぶ女性がいた。千秋楽の日、中井さんは、彼女から一通の手紙を受け取った。

「彼女は、(会場の銀座)セゾン劇場の近くの会社に勤めているOLでした。いろんなことに行き詰まって、死ぬことを考えていたある日、劇場の前に列ができていて、わけもわからず並んでみた。そうしたら、初日公演の最後の一枚が手に入って、芝居を見て、“生きなくては”と思った。それから毎日、当日券に並んで、全ての公演を観たそうです。僕たちの仕事は、ときに誰かの魂を救うこともある。そのためには、言葉の奥にあるものを伝えられるかどうかが、一番の鍵になるんです」
 言葉の奥にあるものを伝える訓練をするために、最近は、ナレーションの仕事にも積極的になった。サラリーマンの昼食をレポートするNHKの番組「サラメシ」のナレーションは、今年で6年目だ。

「デビュー当時、小林桂樹さんに、『貴一は、王道を歩け』と言われたことがあります。その発言の意味が、世の中の大半を占める男、即ちサラリーマンを演じられる男であれという意味だと気づいたのは、30歳を過ぎてからでした(苦笑)。桂樹さんは、『これからはアウトローの時代が来る。でも、世の中に正統派がいなくなったら、アウトローも存在しなくなる。正統派がいて、アウトローがいる、正義があって悪がある、それが役者の仕事だ。正統派とは、評価されにくいものだ。棘(いばら)の道かもしれないけれど、王道を行け』とおっしゃった。だから、サラリーマンを応援する番組のナレーションを引き受けたのは、桂樹さんのかつてのアドバイスに対する、僕なりの返答です」

 ふたりものがたり「檀」では、宮本信子さんとのリーディングに挑む。台詞をまず疑ってかかる中井さんが、台本を読み、「やりたい」と直感した。その魂が、舞台上で音になって響く。

※週刊朝日  2016年6月24日号
posted by ぴかママ at 09:42 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
秋ですが・・熱中症には注意しましょう ・ 勉強しなくてもいいじゃん!! ★ そろばんの人気が復活しているそうです ☆ [エスカレーター]サンダル巻き込まれ骨折 5月以降40件 ☆ いわし・さんまの圧力鍋煮 ★ さんまを上手に焼く方法 ★ 電子レンジで「あじの開き」 ★ なす焼き ★ サクッうま♪さんまの甘辛炒め ★ ナスと豚肉のソテー ★ ケンタロウさんレシピ★蒸し鶏 ★ おくぞの流☆カンタンシュウマイ ★ おくぞの流らくうまレシピ ★ aji アジの魚ちゃん煮/a> ★ なすとひき肉のパスタ ★ 簡単チャーシュー ★ ぴかままお料理カタログ ★